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ホームページのリニューアル、そのオススメ手順をご紹介

急に上司からホームページのリニューアルを頼まれて、どうしようかと困っていませんか?

今回は、ウェブサイトをリニューアルするための6つのステップと2つのチェック事項をご紹介します。

難しいと思われるかもしれませんが、丁寧に順を追って進めていけば、リニューアルは成功します。

また、ウェブサイトのリニューアルが失敗にならないように、よくあるリニューアルの失敗例もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

それでは、ウェブサイトのリニューアルの手順をご紹介します。

なお、本記事では、リニューアルはホームページ制作会社に依頼する想定で書いています。

以上の6つのステップと2つのチェック事項を1つずつ丁寧に説明していきます。

多いと思われるかもしれませんが、次々とこなしていけば難しいことではありません。

また、ホームページを公開するまでには3~4ヶ月かかるので、十分な時間を確保してください。

1. ウェブサイトのリニューアルの目的と目標値を設定する

まずは、ウェブサイトのリニューアルの目的と、数値目標を決めることから始めます。

基本的に、ウェブサイトのリニューアルには3種類の目的があります。

ステップ1:ウェブサイトをリニューアルする3つの目的
  1. お客様を惹きつける
  2. 求人者の応募増加
  3. ビジネスプロセスの改善

ウェブサイトの目的が上記3つのポイントに当てはまらない場合は、リニューアルの必要はないかもしれません。
数値目標については、目的の説明とともに解説します。

ポイント1:お客様を惹きつける

「ウェブサイトから来たアクセスでEコマースの売上を伸ばしたい。」
「興味をもって問い合わせしてくるお客様を増やしたい。」

こういった、アクセスからのコンバージョン向上を目的とした場合、目標としては次の数値をチェック対象とします。

  • ウェブサイトへのアクセス数
  • 配布ドキュメントのダウンロード数
  • ウェブサイトからの来店予約数
  • ウェブサイトからのお問い合わせ数

どのような数値目標を設定するかは、会社のビジネス内容によって異なりますので、各自が自社のビジネスに応じた目標を設定してください。

ポイント2:求人者の応募増加

社員の採用が目的であれば、次のような目標を立てることができます。

  • ウェブサイトからの応募数
  • ウェブサイト経由で応募してきた人で面接に合格した人の割合
  • ウェブサイト経由で応募してきた人で内定を承諾した人の割合

新入社員の採用が目的であれば、ウェブサイトからの応募数だけを目標にしても意味がありません。

その理由は
 「求人者の熱意を高め、内定につなげる」
というのが、求人を目的としたウェブサイトの最終目標で、それは
 「採用に関するコンテンツを充実させる」
ことで実現されるためです。

そのため、ウェブサイトを通じて応募してきた人たちが、「なぜ応募してきたか」「何を我が社に求めているのか」などを継続的に分析する必要があります。

面接を通らない人が多かったり、内定を辞退する人が多い場合は、採用情報のコンテンツと実際の業務内容・会社の雰囲気・求める人物像が乖離している可能性があるでしょう。

ポイント3:ビジネスプロセスの改善

一例として
「ホームページの更新に時間がかかりすぎる。」
「ウェブサイトをもっと簡単に更新できるようにしたい。」
こういった不満が出ている事もあるでしょう。

ウェブサイトの操作性を向上させることが目的であれば、ウェブサイトの更新にかかる時間を短縮することを目標に設定します。

2. ウェブサイトの現状の問題点を分析する

2つ目のステップでは、現在のウェブサイトの問題点を分析します。

目的や目標値を決めた後は、ウェブサイトの問題点を分析しましょう。

次のように分析をしてみてください。
専門的な知識がなくても、できる範囲で挑戦してみてください。

Step2: ウェブサイトの問題点を分析する3つのポイント
  1. ウェブサイトの不満点をリストアップする
  2. 数値を使って分析する
  3. 他社のホームページを参考にする

以上、3つのポイントに着目してウェブサイトの問題点を分析しましょう。

ポイント1:ウェブサイトの不満点をリストアップする

問題を発見する最も早い方法は、ホームページをお客様になったつもりで見て読み、サイト管理者の目線で使ってみる事です。
どんなに些細な事でもいいので、思いつく限りの不満点を挙げてみてください。

  • 文字が小さすぎて読みづらい
  • ウェブサイトのデザインが統一されていない
  • 自社の商品やサービスの魅力がうまく表現できていない
  • サイトがスマートフォンに対応出来ていない
  • ウェブサイトの更新操作が難しい
  • ウェブサイトの更新で操作ミスが起きやすい

苦情や問題はすべてリストアップすることが大切です。
また、他の部門の社員に聞いてみるのもいいでしょう。

部門によって捉え方は異なりますが、不満点を集めることに集中してください。

ポイント2:数値を使って分析する

ウェブサイトをリニューアルする目的が集客であれば、事前にアクセス数やユーザー数を調べておく必要があります。

これにより、ウェブサイトのどの部分が改善されたかを比較することができます。

訪問者数を分析したい場合は、Google Analytics(グーグル アナリティクス)の導入が必須となります。
まだ使っていない場合は、直ちにやるべきです。

ポイント3:他社のホームページを参考にする

デザイン面で大きな問題がある場合は、制作会社との打ち合わせの際にモデルとなる参考サイトをリストアップし、まとめておくとよいでしょう。

これは自社のウェブサイトを分析するというよりも、ホームページデザインのトレンドを理解するためのものです。
競合他社のサイトは、特に注意してチェックしましょう。

3. ウェブサイトを制作する会社を選ぶ

3つ目のステップは、ウェブサイトの制作会社を選ぶことです。
検索する場合は「ホームページ制作」で調べると良いでしょう。

目的や改善点を決めたら、実際にウェブサイトのリニューアルを行ってくれる制作会社を選びましょう。

以下に、ウェブサイトの制作会社を選ぶ際のポイントを3つご紹介します。

Step3:制作会社を選ぶ際の3つのポイント
  1. 現在のサイトが特殊なサイトで無いか確認する
  2. 複数の会社から見積もりを取る
  3. 各ホームページ制作会社の強みを見極める

以上の3点について詳しく説明します。

ポイント1:現在のサイトが特殊なサイトで無いか確認する

一般的なホームページや、無料サービスなどを使っている場合は、何も気にする必要はありません。
すぐに次のポイントに進みましょう。

ですが、特殊なオーダーメイドのシステムが組み込まれていたり、大掛かりなデータベースを運用している場合は注意が必要です。
そのような場合、元々の制作会社に依頼するのがスケジュール的には最善となります。

とはいえ、様々な事情で他の制作会社に依頼したいケースもあります。

オーダーメイドなシステムのリニューアルを、そのシステムを作った会社とは別の制作会社に依頼する場合、どんな制作会社でもそれが可能なスキルがあるとは限りません。
そして、専門家ではない方が、そのスキルの有無や能力のレベルを推測・判断するのも困難です。

見積もりを取る際には、そういったシステムがある事を明示し、リニューアル実施可能かどうかを確認しましょう。
可能な場合でも、予想より長いスケジュールを提示され、費用も高くなるケースが多いので、予めリニューアル計画に織り込んでおきましょう。

ポイント2:複数の会社から見積もりを取る

費用の見積もりに関しては、必ず複数の会社に依頼するべきです。
その理由は、制作会社によって、ウェブサイトの作成費用が大きく異なるからです。

制作会社ごとに人件費や社内体制が異なるため、見積書の項目も異なります。

価格だけで安い会社を選んでしまうと、

 期待していた機能がついていない
 標準で対応する内容が乏しく、結果的にオプション料金が高くなってしまう
 デザインが数種類からの選択制で競合との差別化が出来ない

といった事も起こりえます。

逆に「大きな会社だから安心だろう」といった感覚で選べば

 必要無い高級なサービスが付加されていて高くつく
 手続きが煩雑でスケジュールが長くなる
 問い合わせ等へのレスポンスが遅い
 (作業している人が社内におらず、実際の作業は下請け孫請けがやっている)

という事もあります。

ですから、価格やブランドイメージだけで判断するのではなく、オファーの内容で判断してください。

ポイント2:各制作会社の得手不得手を見極める

ホームページ制作会社には、それぞれ得手不得手があります。

例えば、「顧客獲得に強い」とか「デザインが美しい」とか。

議論や提案の中から、各社の得意とする点を見極め、リニューアルの狙い・目的に合った会社を選ぶこと。

特にデザインに関しては、各社の個性が前面に出てくるものですから、注目しましょう。

4. 具体的な計画を進める

4つ目のステップでは、具体的なプランニングを行います。

見積もりの段階で制作会社とコンセプトを共有していますので、ここでは制作会社の提案を具体化します。

このセクションでは、お客様が考慮すべき点を詳しく説明します。

Step4:具体的なプランニングのための7つのステップ
  1. 目標の数字に到達するための戦略を立てる
  2. サーバー、ドメイン、システムを確認する
  3. コンテンツ構造の確認
  4. ホームページ構成図の作成
  5. 公開のスケジュールを設定する
  6. ワイヤーフレームの作成
  7. スマートフォン用のサイトを用意するかどうかを決める

ステップ1:目標の数字に到達するための戦略を立てる

制作会社と一緒に、設定した目標を達成するための戦略を立てます。

ステップ2:サーバー、ドメイン、システムを確認する

サーバーやドメインの変更が必要かどうかを検討します。
また、システムの更新や新規導入など、インフラ面での改善を行うかどうかも決めなければなりません。

導入されているシステムによっては、サーバーの変更が必要になる場合もあります。

ステップ3:コンテンツ構造の確認

コンテンツを見直すことは、ウェブサイトのリニューアルにおいて重要なことです。

今回はリニューアルなので、既存のコンテンツをすべて作り直すわけではありませんが、整理されていて使いやすくする事を目指しましょう。

Google Analyticsを使う事で、コンテンツ構造を確認することができます。

ステップ4:ホームページ構成図の作成

コンテンツの構成が決まったら、ホームページ構成図を作成します。

ホームページ構成図とは、ウェブサイトのコンテンツの階層を示した表や図のことです。

全部で数ページの小規模なサイトであれば必要ありませんが、様々なコンテンツを持つサイトであれば、活用するのをお勧めします。

ウェブサイトをリニューアルする際には、新しいサイトのホームページ構成図と古いサイトのホームページ構成図を並べて比較すると違いが判りやすくなります。

これにより、どのようにページを配置するとページの構成が良くなるかを考える手助けとなります。

ステップ5:公開のスケジュールを設定する

ここまでくれば、あとは納品までのタイムテーブルと最終的な公開日時を設定するだけです。

自社の求める納期と制作会社の可能な納期を合わせて、お互いに納得のいくスケジュールを立てましょう。

スケジュールを守るためのポイントは、自社の仕事と制作会社の仕事を明確に分けることです。

これがうまく出来ていないと、
 「原稿がまだ来ないから作業が止まっている」
 「そこは作ってくれると思っていた」

といったトラブルが起きて、余計な時間を浪費する事もあります。

ステップ6:ワイヤーフレームの作成

ワイヤーフレームとは、ウェブサイトのデザインを大まかに定義するための図の一種です。

制作会社のデザイナーと綿密な打ち合わせをして、ワイヤーフレームを作成すると良いでしょう。

ステップ7:スマートフォン用のサイトを用意するかどうかを決める

ウェブサイトをリニューアルする際に最も重要なことの一つが、スマートフォンやタブレット端末との互換性です。

基本的には2つの選択肢があります。

 レスポンシブ対応にする
 スマートフォン用に別のページを用意する

レスポンシブデザインでは、閲覧するデバイスの幅に合わせてデザインが変化するため、ひとつのページですべてのデバイスに対応することができます。

2021年現在、レスポンシブデザインが当たり前となっています。

一方、スマートフォン用のページを別に用意しておけば、そのデバイスに特化したコンテンツを作ることができます。

現在グーグルはスマートフォン用のページ(レスポンシブデザインを含む)で検索用の情報を作るため、デバイスによって異なるページを作るのは、SEO的には好ましくありません。
(スマートフォン用のページがある場合、PC用のページはインデックスされません)

特別な理由が無ければ、レスポンシブ対応にするのが良いでしょう。

5. デザイン、コンテンツ制作、開発

5つ目のステップは、デザイン、コンテンツ制作、開発です。

ホームページ構成図とワイヤーフレームができたら、実際にデザイン・開発を行います。

デザイン、コンテンツ制作、開発は、専門的な知識を必要とする分野であり、ウェブサイト制作会社に任せるべきです。

デザインに関しては、コンテンツ制作が始まってからデザインを変更するのは難しいことを覚えておきましょう。
予め、打ち合わせや提出される資料で「絵」の状態のデザインを見た段階で、修正などの要望を出して、デザイン作業に入る前に変更を終えるようにしましょう。

デザインに限らず、クライアントからの突然の変更要求は、ウェブサイト制作において非常に問題となります。

あまりにも多くの変更を加えると、スケジュール変更や追加コストが発生する可能性がありますので、デザインを決定する際には注意が必要です。

6. 納品・検収

6つ目のステップは「納品・検収」です。

5つ目のステップが完了したら、お客様はテストサーバーやプレビューサイトでサイトの各ページを確認(検収)してください。

問題がなければ、本番サイトが公開された時点で納品となります。

検収では以下の7つのポイントをお客様に確認していただきます。

Step6:納品時に確認する7つの検収ポイント
  1. Google Chrome、Firefox、Microsoft Edge、Safariなどの一般的なブラウザでデザインが正しく表示されることを確認します
  2. iPhoneとAndroidで表示したときに、デザインが統一されていることを確認します
  3. リンクエラーがないことを確認します
  4. 誤字脱字がないか確認します
  5. マウスのエフェクトや、コンテンツの開閉、スライダーなどが正しく動作することを確認します
  6. Google Search Consoleで警告が出ていないか確認します(公開後に行います)
  7. 旧ホームページにアクセスした際に、新ホームページにリダイレクトされるかどうかを確認します(アドレスが異なる場合のみ。公開後に行います)

7. リニューアルの失敗事例

このセクションでは、ホームページのリニューアルに失敗する3つのケースを紹介します。

ホームページのリニューアルに失敗する3つのケース
  1. リニューアルの目的が明確でない
  2. デザインを重視しすぎて、ウェブサイトのシステムや使い勝手が改善されない
  3. リニューアル後のウェブサイトの更新が行われない

これらはすべて、ウェブサイトを作る際においてよくあるケースです。

同じことが起こらないようにしましょう。

失敗事例1:リニューアルの目的が明確でない

ウェブサイトのリニューアルに失敗するケースとしては、まず、リニューアルの目的が明確でない場合が挙げられます。

つまり、この記事の最初のステップを飛ばしてしまっているのです。

社長や上司から「ホームページをリニューアルしてくれ」と言われ、目的を明確にせずにプロジェクトを進めてしまうと、大抵は上記のような状況になります。

リニューアルの目的がはっきりしていないと、「ただサイトを新しくしただけ」で終わってしまう可能性が高くなります。

費用と時間をかけたのに、効果を確認する事は出来ないのです。

失敗事例2:デザインを重視しすぎて、ウェブサイトのシステムや使い勝手が改善されない

ウェブサイトのリニューアルで失敗するケースで目立つのは、デザインを重視しすぎて、ウェブサイトのシステムや使い勝手が改善されない場合です。

この場合、目に見える部分のデザインを重視するあまり、サイトの機能が全く改善されていないことになります。

当人はカッコよさに満足していますが、ホームページに求められている効果はほとんど変わっていません。

デザインは、訪問者にとってのウェブサイトの「使いやすさ」を左右する重要な要素であることは確かです。

しかし、デザインを改善するだけでは、ウェブサイトの効果を上げることはできません。

失敗事例3:リニューアル後のウェブサイトの更新が行われない

ウェブサイトのリニューアルで失敗するケースでよくあるのが、「リニューアル後のウェブサイトの更新が行われない」というものです。

当然のことながら、リニューアル後も継続的に新しいコンテンツを加えたり、ウェブサイトを改善していかなければ、望ましい結果は得られません。

特にブログなどは、まったく更新されない事がよくあります。

ですが、これは担当者が居ないとか、多忙でブログが書けないという事とは限りません。

システムの使い方が判らず、更新したくても出来なかったり、そもそも要求仕様の時点で専門家以外の人が更新することを想定していないケースがあるのです。

せっかく大金をかけてリニューアルするのですから、最初から更新可能なシステム設計を採用すべきです。

8. リニューアルしたら告知を忘れずに行う

リニューアル完了後、リニューアルしたという告知は忘れがちです。

「そんな事は無い、ちゃんと告知をしている」というのですが、よくあるパターンが、新着情報に一言「ホームページをリニューアルしました。これからもよろしくお願いします。」とだけ書いてあるというもの。

せっかくのリニューアルという機会を生かせているとは言えません。

ウェブサイトのリニューアルは、ブランドイメージを一新し、お客様に存在感を示すチャンスです。

また、プレスリリースを出したり、ソーシャルメディア(SNS)で広めたりするのも良いでしょう。

一言で終わらせるのではなく、リニューアルの理由やコンセプト、今後の展望なども伝えるとよいでしょう。

9. まとめ

まとめです。

  • リニューアルの目的を明確にする
  • 改善すべき問題点を明らかにする
  • 適切なホームページ制作会社を選ぶ
  • 丸投げではなく、しっかり希望や意見を伝え、不明点や勘違いを残さない
  • 実作業が始まる前に、完成イメージを確認する
  • 制作会社が「出来ました」という時が終わりではなく、検収が終わって、初めて終わり
  • リニューアルには失敗しやすいパターンがある、陥らないよう事前に確認しておく
  • リニューアルが完了したら、告知を行う

今回は、ウェブサイトをリニューアルするための6つのステップと2つのチェック事項をご紹介しました。

一見すると複雑なプロセスに見えますが、ひとつひとつ丁寧に進めていけば必ず成功します。

今回紹介したウェブサイトのリニューアル方法は、ホームページ制作会社に依頼することを前提としています。

制作会社に依頼してから慌てないためにも、これらのことを頭に入れておくことが大切です。

ホームページのリニューアルに関心のある方は、ご相談ください。
ディーエーオーでは豊富な経験と最新知識から、お客様に最適なリニューアルをご提案いたします。

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