
ホームページ内で、あるページから、あるページへのリンクを貼ることを、内部リンクと呼びます。かなり昔のSEOでは、サイト内のページを量産して、ページ同士の内部リンクを多く設ければ検索順位があがると言われていました。
しかし、そこから外部サイトからの被リンクの方が効果が大きいということで、外部サイトからのリンクを集めることに比重が大きくなっていきました。
しかし、Googleは、この外部被リンク偏重のSEOに対して、ペナルティを加えるという行動に出たため、被リンク中心のSEOは終焉を迎えることになりました。
そんな経緯を経て、今注目されているのが、内部リンクを活用したSEOです。
それでは、内部リンクについて詳しく見ていくことにしましょう。
目次
1. 内部リンクとは自社サイト内を巡回するためのもの
それではなぜ内部リンクが重要か? かいつまんで解説をしていきます。
内部リンクが重要である理由のひとつに、Googleは、ホームページの評価のために、クローラーというロボットをつかって、定期的にサイトを巡回するためにやってきます。
このクローラーが、ホームページを巡回するために使っているのが、内部リンクなのです。
クローラーは、内部リンクをたどって、サイトの隅々まで、巡回をしていきます。
ですから、内部リンクが無いとホームページの全容がGoogleに伝わらないのです。
2. 内部リンクを設置するメリットとは
内部リンクを設置することで次のような具体的なメリットがあります。
多くのサイトでは、Googleのサーチコンソールや、アナリティクスを設置しているかと思います。
どうも最近では、Googleはアナリティクスの直帰率や、ページ遷移率、サイトの滞在時間も見ているように思えます。
これは私たちの勝手な推測です。アナリティクスを設置していないホームページだってありますから、アナリティクスを設置しないと、検索上位に表示されないか? それは不公平じゃないかと言われてしまうとまずいですよね。
Googleは、検索順位をどのように決めているかは、公表していませんので、アナリティクスが使われているかどうかは、Googleしか知りません。
かなり昔の情報ですが、以下のような記事もあります。
Googleの順位決定にGoogle Analyticsのデータが使われていたことが判明!
https://webtan.impress.co.jp/e/2007/06/22/1529
Googleは、優良なホームページを上位に表示したいので、優良なホームページはどんなものかと考えてみると、
トップページを見た瞬間にそこから離脱してしまうような、直帰率が高く、滞在時間の短いホームページは、おそらく優良なコンテンツを有していません。
ということは、優良なホームページというのは、たくさんのページに遷移してくれて、長い時間ホームページを見てもらえるものであるはずです。
このようなホームページを作ることができれば、SEOには良い効果があるはずです。
Googleは本当にアナリティクスの情報を見ているんでしょうか?
Googleがアナリティクスのデータを検索順位の反映に利用していると公言はしていないけど、多分使っているんじゃないかな…
2-1. ユーザーが関連記事をチェックしてくれる
ページにきちんと内部リンクがあって、適切に他の関連ページが紹介されていれば、ユーザーは、そのページに遷移してくれるはずです。
そうすれば、ユーザーに有益な情報が提供されて、ユーザーの満足感は高くなるはずなので、そのホームページは優良なサイトと判断されるでしょう。
ですから、ページに関連記事を紹介する内部リンクはとても重要です。
2-2. Googleからの評価が高まり検索順位が上がる可能性
内部リンクがきちんとツリーになっていて、クローラーが巡回しやすれければ、Googleとしても、このホームページは、美しい構造で、ユーザーを迷わせない設計がされているということで、評価が高まり、検索順位が上がる可能性が高まります。
内部リンクが少なくクローラーが一度巡回して、サイトの「重要度が低い」と判断されるとクロールの巡回頻度が下がり、古い状態のままキャッシュが更新されないこともあるようです。
Googleのサーチコンソールには、パンくずリストという項目があって、パンくずがきちんと構造化されているかどうかを判断して、その結果を知らせています。
ということは、Googleのクローラーが、内部リンクをたどっていく時には、このパンくずリストを重要視しているということが分かります。
ですから、パンくずもきちんとサイトに埋め込むことがSEOでは大切です。
突然、パンくずという言葉が出てきましたが、普通の人は分からないんじゃないでしょうか?
おっと、すまない。パンくずとは、サイト内での自分のページの位置を、ツリー構造を持ったリンクの一覧として示すものだね。
ええ? パンくずがSEOで重要だとは知りませんでした。
このパンくずは、クローラー用に構造化する手法があって、ここでは詳しく言わないけれど、結構奥が深いんだ。
3. 内部リンクで必ずやっておきたいこと
内部リンクで必ずやっておきたいことを説明していきます。内部リンクには、大きく分けて、4つの方法があります。
- ・共通ナビゲーション(グローバルナビ)からリンクする
- ・パンくずリストを設置する
- ・HTMLサイトマップを活用する
- ・関連する高品質なページへリンクする
どれも内部リンクとしては、重要なので、適切に設置をしてほしいのですが、関連する高品質なページへリンクする際に重要なことを下記に紹介していきます。
3-1. コンテンツと関連する内部リンクを設置してあげること
ユーザーはページの内容を読んでいくうちに、関連する内容について、さらに詳しく知りたい時に、リンクをクリックすると思われますので、ユーザーが求める質の高い情報を内部リンクとして紹介していることが大切です。
このリンクをたどった直後に、このページから離脱したとすれば、それはユーザーが求めている情報とは違ったということになりますので、アナリティクスの情報などを見て、飛んだ先に離脱していることが多い場合は、このページの内容を再検討して、コンテンツを作り直す必要があるかも知れません。
関連するページへのリンクを的確に設置していくことが、Googleにも伝わり、検索順位があがる要因となります。
3-2. 内部リンクだと解るように色を青くしたりアンダーバーを引いてあげる
よくホームページを見ていると、本文と変わらない色で、アンダーバー(下線)も無いリンクが設置されている場合があります。
これだとユーザーが迷いますし、ナビゲーションの不備により、ユーザーが不満を持ってしまうことも考えられますので、内部リンクが設置されていることが分かるように、テキストを青くしたり、アンダーバーを入れたりして、リンクが設置されていることが、パット見て分かるようにしてください。
やはり、ページ上のリンクの色は、青が瞬間的にリンクだと認識されるので、クリック率も高いようです。
3-3. 内部リンクのタイトルを解りやすくする
内部リンクをする際に、リンクのタイトル、これをアンカーテキストと言いますが、これを解りやすくするのが良いようです。
クリック先のページにどんな内容が書かれているのかが分かると、ユーザーも安心して、そのリンクをクリックしやすくなります。
また、リンクのタイトルと、その先のページの内容が一致していることが大切です。
これが違っていると、ユーザーもちょっと不快な思いになってしまうかも知れません。
内部リンクって重要なんですね。
そうだね。ユーザーファーストの視点にたって、ユーザーが関心のありそうなリンクを紹介することが大切だね。
4. 内部リンクのSEOまとめ
外部リンクの効果が薄まっている昨今、サイトコンテンツの充実と、内部リンクの最適化がSEOにとって重要な要素になってきています。
コンテンツは、質の高い関連コンテンツの準備と、関連コンテンツへの内部リンクがユーザーを満足させ、それが検索上位表示につながります。
リンクを適切な位置に、適切な表示方法で設置して、ユーザーにクリックしてもらいやすくしましょう。
検索上位に表示させるためには、ユーザーファーストの視点にたって、サイトの中を巡回してもらえる仕組みづくり(内部リンク)が大切です。
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