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ハイブリッドアプリ

コンピュータソフト(アプリ)を作る場合、開発ツールというものを使ってプログラムを作り、アプリを完成させます。
では、ちょっと昔話をしましょう。
昔、8ビットパソコンが一般的だった頃はこの開発ツールやプロクラムがコンピュータごとに違うものでした。
各メーカーから発売さているパソコン※ごとに、別々のツールを使って別々のプログラムを作る必要があったのです。
※同じメーカーでもシリーズが違えば互換性が無いため、別々のものになります。
例 NEC PC-6001とPC-8001,シャープ X1とMZ いずれも8ビットパソコンです
このため、ソフトハウスは色んな機種用にプログラムを作らねばならず、余計な手間がかかっていました。
16ビットパソコンの時代になると各機種ともMS-DOSという同じ名前のOSを使うようになりましたが、OSの機能だけでは実用性のあるプログラムは作れないため、やっぱりメーカーごとに違うプログラムが必要になりました。
ただ、この頃になるとメーカーも知恵を付けて、「メジャーなもの」にだけソフトを作るようになります。
早い話がNECのPC-9801シリーズ用しか作らないようなったのです。
これでソフト制作の手間は軽減されます。
単一の対象にソフトを作るのがソフト開発の理想形ですから。
シェアで劣勢になってソフトの供給が途絶えたNEC以外は連合してAXなどの共通規格パソコンを作ったりしましたが、全く太刀打ちできませんでした。
32ビットパソコンの時代になると、世界共通のパソコンが日本に現れます。
それまでは日本語処理を快適にするためには専用のハードが必要なため、海外のパソコンは(Macを除き)誰も使いませんでした。
しかし、パソコンの処理能力の向上によって、ソフトで日本語処理が出来る様になったため、DOS/Vパソコンと呼ばれるパソコンが現れたのです。
ただ、これも結局ソフト不足で、一部のパソコン自体が趣味というPCオタクしか購入しませんでした。
その後ウインドウズの時代になると、全ての(Macを除く)パソコンで同じソフトが動くようになります。
やっと「単一プラットフォーム」の時代が来たのです。
ところで、スマートフォンも中身はコンピュータです。
パソコンの世界ではアップルのMacは異端児扱いでソフト開発の上では無視しているソフトメーカーが多いのですが、日本のスマートフォン市場ではアップルのiPhone(iOS)は大きなシェアを持っています。
このため、AndroidとiOSの両方に対応する事が必要となります。
この両者、見た目は似ていても、開発ツールは全く異なり、出来上がるプログラムも別物です。
つまり、開発者にとっては、98時代よりも昔に逆戻りしたようなものです。
そこで考え出されたのがハイブリッドアプリという考え方と技術です。
ひとつの開発ツールから、Android用とiOS用の両方のプログラムを作ることで、「単一プラットフォーム」に近い状況を作り出したのです。
スマホ用アプリは規模の小さいものが多いため、コスト軽減の観点からもハイブリッドアプリは好都合。
ですが、動作速度面での課題など、問題点もあります。
今後もこの技術の進展には注目していきたいと思います。

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