最近「ゼロクリックサーチ」という言葉がSEO関連で聞かれるようになりました。
これはいったい何物で、ホームページを運営する人にとってどんな影響があるのでしょうか。
ホームページを表示しなくても目的が達成される
ゼロクリックサーチとは、読んで字のごとく「ゼロクリック」つまりクリックしないという事です。
グーグル検索をしたとき、検索結果の画面だけで検索の目的が達成され、並んでいるホームページを見に行く必要がないという状況が生まれています。
そうなると、クリックして見に行きませんから、ゼロクリックなのです。
皆さんも、検索結果だけで目的が達成され、そのままだった経験があるのではないでしょうか。
何か意識高い系の聞いたことない単語なんかを見かけて、「**とは」という感じで検索して、一番上に出ている解説を見て納得するなんてパターンがありますね。
たとえば、「アジェンダとは」で検索すると
という感じで、「なんだ計画の事か」となって、目的は達せられてしまうので、クリックしてサイトを見に行く必要はありません。
もう少し詳しく知りたい場合でも、「他の人はこちらも質問」というものが出ており、そちらで大体用が済んでしまう事が多いでしょう。
アクセスが減る?
昔は検索結果の画面だけで解決する事は無く、クリックして各サイトにアクセスしていました。
しかし、今は検索した文言に関係するサイトを見なくても、答えが判るのですから、アクセスする必要がありません。
つまり、サイトのアクセス数が減少すると考えられるわけです。
実はチャンスかもしれない
前項でアクセス数が減少すると書きましたが、全てのサイトが同じようにアクセスが減る訳では無いようです。
「深い知識を求める層」のニーズに応えるサイトでは、減少幅が少ないと言われています。
「知らない単語」を調べるとか、「近くの店」を調べるといった検索では検索結果だけで事が済みますが、ある程度の説明を求めている場合は、実際にサイトにアクセスする必要があります。
「近くのラーメン屋であれば何でもいい」ではなく、「豚骨ラーメンが旨い店を探している」なら、複数のレビュー内容をチェックしたりするという話です。
ですので、広く浅い知識を求める層ではなく、深く専門的な解説を求める層に訴求するホームページ作りを心掛けると、ゼロクリックサーチの影響を抑えられる訳です。
このため、サイトによっては「アクセス数は減ったけど、コンバージョン率は上がった」という所もあるようです。
リアル店舗で言えば、
「ひやかし客が減って、本当に買いたい人だけが来店するようになった」
という感じですね。
まとめ
ゼロクリックサーチへの対策も、コンテンツの充実が鍵でした。
どこにでもある「通り一遍な内容」ではなく、「専門的に特化している充実したコンテンツを持つサイトとする」という、これまでのコンテンツSEOで言われていた事を実践するのが良いでしょう。