以前からAIには注目していましたが、最近はテレビでも取り上げられるなど、一般の方の間でも話題になっている生成AIと呼ばれる技術について考察していきます。
AIは、どれくらい役に立つか？
生成AIは、非常に有望な技術です。しかし、それがどれほど実用に耐えうるものなのかは、まだ多くの人が疑問に思っています。
結論から言いますと、AIは、十分に訓練され、適切に管理されることで、非常に有用なツールになります。その理由は、AIが大量のデータからパターンを学習し、それを基に予測や生成を行える能力があるからです。
具体例としては、自動翻訳システムなどがあります。これらは、膨大な文章データから言語のパターンを学習し、新たな文章を生成することが可能です。
しかし、結論として再び強調しますが、AIの性能はその訓練方法や管理方法に大きく依存します。
機械学習とディープラーニングの違い
機械学習とディープラーニングは、AIの重要な要素技術ですが、これらの違いを理解することは、生成AIを理解する上で重要です。
ディープラーニングは機械学習の一種で、より複雑なパターンを認識する能力を持っています。その理由は、ディープラーニングが深層ニューラルネットワークを用いて、より多層的な学習を行うからです。
ディープラーニングは画像認識や自然言語処理など、機械学習だけでは難しい課題に対しても、高い性能を発揮します。
したがって、ディープラーニングはより複雑な問題を解くための強力なツールであり、生成AIにおいても重要な役割を果たします。
AIはありきたりの回答を探している
生成AIは、特に自然言語処理の分野で、様々な応用が考えられます。しかし、その一方で、AIが「ありきたりな」回答を優先する傾向にあるという点を理解することも重要です。
AIは訓練データから最も一般的なパターンを学習します。したがって、その回答は多くの場合、訓練データに頻出する「ありきたりな」解答に偏ります。これはAIの強みでもあり、一方で個々の状況に対する独自の回答を期待すると、時として失望する結果となるかもしれません。
例えば、特定の商品についての質問に対して、AIは一般的な特性に基づいた回答をすることが多いです。しかし、その商品が特定の状況下でどのような振る舞いをするかといった、より具体的な問いに対しては、AIは必ずしも適切な回答を提供できないかもしれません。
結論として、AIは「ありきたりな」回答を優先する傾向があると理解し、その特性を踏まえた上で利用することが重要です。
とはいえビッグデータが導き出してくれる情報はありがたい
AIの能力には限界がある一方で、ビッグデータからの情報抽出能力は、我々のビジネスにとって非常に価値あるものです。
AIは、人間が処理しきれないほどの大量のデータから、有用な情報を引き出す能力を持っています。これは、ビッグデータ解析とも関連し、AIを用いることで、顧客の行動パターン、市場の動向、商品の評価など、様々な洞察を得ることが可能になります。
例えば、SNSのユーザー投稿から、特定の商品やサービスに対する意見を収集し、分析することで、マーケティング戦略の改善や新たな商品開発のアイデアを得ることが可能です。
結論として、AIのビッグデータ解析能力は、ビジネスにおける重要な情報源であり、それを最大限に活用することが重要です。
ChatGPTの使い方
OpenAIが開発した生成AIの一つであるChatGPTは、その高度な自然言語生成能力で知られています。
ChatGPTを利用したシステムを開発する場合、ChatGPTが提供するAPIを利用し、自分のアプリケーションと統合します。これにより、ChatGPTを用いた自然言語処理のタスクを実行することが可能になります。
具体的には、カスタマーサービスのチャットボットの設計、コンテンツ生成ツールの開発など、様々な用途に利用できます。
なお、現時点ではいくつかの利用制限がありますので、最新の情報に注意して活用するようにしましょう。
ChatGPTの使い方は多岐にわたり、それを理解し、適切に活用することが重要です。
ChatGPTのコマンドプロンプト
ChatGPTの活用法として、システム開発して組み込む以外に、一般の方でも実施できるコマンドプロンプトによる直接的な操作があります。
その画面はワイドショーなどでも取り上げられていますので、使ったことの無い方でもご覧になった事があるかも知れません。
コマンドプロンプトとは、コンピューターに対して直接的に指示を出すためのインターフェースのことを指します。ChatGPTでは、コマンドプロンプトを用いて、特定のタスクを行うようにAIに指示を出すことが可能です。
具体的な利用例としては、文章の生成や校正、質問応答などがあります。これらのタスクは、特定のコマンドを入力することで実行することができます。
ChatGPTのコマンドプロンプトの使い方を理解し、それを活用することで、より効率的にAIを利用することが可能になります。
chatgptのイメージ
BARDの使い方
BARDは、Googleが開発した生成AIの一つで、ChatGPTと対比して話題となっています。
2023年5月11日からは日本語にも対応した事で、今後日本でも利用者が増えていくかもしれません。
現状ではChatGPTより劣っているという評価が多く見られますが、まだ試験運用中ですので、今後に期待したいと思います。
APIは現在提供されていませんので、システム開発では利用できません。
利用したい方は今後のアナウンスを待ちましょう。
BARDのコマンドプロンプト
BARDもまた、ChatGPT同様にコマンドプロンプトによって操作することが可能です。
テキストの生成、言語の翻訳、コードの記述、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を行うことができます。
bardのイメージ
BARDのコマンドプロンプトの使い方を理解し、それを活用することで、より具体的な要求に応じたコンテンツ生成が可能になります。
まとめ
以上、生成AIについての8つの考察を行いました。生成AIは、その高度な学習能力と生成能力により、様々なビジネスシーンでの活用が期待されています。しかし、その一方で、AIの特性や限界も理解することが重要です。
結論として、生成AIの有効活用には、それぞれのAIが何を得意とし、どのように使うべきかを理解し、適切に活用することが必要となります。
これからも、最新のAI技術とその活用方法について学び続け、それを皆様と共有していきたいと思います。
