今日は、最近気になっているライブコマースと、その実現方法について書いてみます。
イベントは基本、オンラインで
札幌は毎年この時期になると、雪まつりがありましたが、今年はオンライン雪まつりが開催されましたが、リアルの雪まつりは開催されませんでした。
ちょうど昨年のこの時期ぐらいから新しいウイルスの話題が出てきて、その後私たちが見る風景はこれまでとは別ものになってしまいましたね。
このような情勢はしばらく続くでしょうし、イベントは、オンラインへの移行が進むでしょう。
なかなか外に出られない時代にどう売るか?
今では、なかなか外に出づらいので、家の中でどのように楽しく過ごすがとても大切になっています。
私がお手伝いしている札幌場外市場なども、観光客がまったく来ないので、お店の方々もどうやってネットでものを販売するかを考えています。
リアルに人が来ないので、ネットで売りましょうとなるのは当然ですが、かと言って、ネットショップを作っただけでは売れませんよね。
ライブコマースってどう?
それで企画を考えておりまして、調べている中で、今後伸びるんじゃないかと思ったのが、ライブコマースです。
というのも、周囲からネットでものを販売したいけど、どうしたら良いかと相談を受けた際に、ECサイトの構築をおすすめしてはいましたが、それで落ち込んだ売り上げを一気に改善できるイメージはなかなかもつことができませんでした。
しかし、ライブコマースを調べていく中で、そのイメージを覆すことができそうない感覚が湧いてきたのです。
やっぱりライブというのは、臨場感や気持ちを揚げてくれるものがありますよね。
ライブコマースとはどのようなものか?
しかし、ライブコマースって何?と感じておられる方もいるかと思いますので、簡単に紹介します。
ライブコマースとは、もっとも新しいECサイトの形態と言われています。中国を中心に普及が進んでいます。
アリババが運営しているライブコマース専門サイト「淘宝直播(タオバオライブ)」では、2018年の1年間でライブコマースの売上高が約1兆5000億円に達したそうです。
このように聞くと興味が湧いてくる方もいると思いますが、ライブコマースとは何かというと、ライブ動画の配信を行いながら、その画面上で販売を行うことです。
つまりオンラインの対面販売ですね。
そこでは、動画にコメントが流れたり、視聴者さんが配信者にリアルタイムで質問ができたりします。
配信者が有名なインフルエンサーだったり、タレントだったりするので、そこに一気に人が集まるそうです。
なんか売れそうな気がしてきたでしょう?
ライブコマースのメリット
ライブコマースのメリットとしては、臨場感のある購買体験と商品の情報を的確に伝えられるという点があげられると思います。
観光地などで、たくさんものが売れるのは、やはり周りに賑わいがあって、お店の人と生で話をするという臨場感が、気分を高揚してくれるからだと思います。
ショッピングカートの商品を見ていてもなかなか買う気にならないのは、臨場感が足りないからではないでしょうか?
また、その商品について分からないことがあった時に、すぐに聞けてそこで回答を得られることで、疑問が解消され、購入への障害が取り除かれるというのも、重要な点だと思われます。
ライブコマースは、より現実のショッピングに近いという点が、これまでのECの問題点を克服できているのだと思います。
ライブコマースのプラットフォームについて
テレビでは、新型ウイルスの話題ばかりで、なかなかこのような新しい取り組みについては取り上げられませんが、日本でもRakuten LIVEや、SHOP ROOM(SHOW ROOM)というプラットフォームが立ち上がっているようです。
このプラットフォームが、日本で標準になっていくかは分かりませんが、個人的には、ライブコマース専用のプラットフォームを使わなくても、既存のYouTubeや、ZOOMなどのライブ配信技術とショッピングカートを連携させれば、ライブコマースのようなことができると考えています。
このようにすれば、ライブコマースができる
私の方で、既存の仕組みを使って、ライブコマースを実現する方法をイラストにしてみました。
YouTubeのライブ配信や、ZOOMを使って、動画を配信して、チャットに商品のURLを貼り付ければ、それでライブコマースのようなことが可能になります。
それほど高いお金を使わなくても、実現できると思います。
懸念点としては、配信者に人気が無い場合、人をたくさん集められないということです。
ここが商売においては、一番ネックとなるところです。アテンション(注目)をどう集めるかがすごく重要なポイントだと思います。
何でも自分でやろうと思わず、地元のYouTuberに声をかけて、売り上げの一部をシェアするなどのWin-Winの仕組みを作ることが必要かと思います。
今後、ライブコマースは、伸びてくると思いますので、私も注目していきたいと思います。