【書評】ホームページの値段が「130万円」と言われたんですが、これって相場でしょうか?

ホームページ制作
geralt / Pixabay

今回は、最近購入した本で、読んでみてかなりの衝撃を受けたので、ブログに書くことにしました。
その本の名前は、『ホームページの値段が「130万円」 と言われたんですが、これって相場でしょうか? ~ネットの価格はまだまだ下がる!』です。

ここ数年でべらぼうに高くなったホームページの制作費について、その理由が紹介されています。

このタイトルからすると、ネット業界の相場が下がってきているような受け止められ方をしそうですが、これは完全に間違いで、
内容はネット業界の相場は、現在高騰しており、昔の常識は通用しないということが書かれています。

ただ、自分自身できちんと知識や情報を持って、フリーランスの人たちを使うことができれば、値段を下げることができるという内容になっています。

ただ、この本のすぐれたところは、上記のような論理的な筋道にあるというよりは、本の帯にも書かれていますが、幅広い関係者に取材をして、ネット業界全体の流れや、価格感を正しく紹介しているところにあるかと思います。

私の会社は、どちらかというとリーズナブルな価格を売りにしているので、この本で語っているような値段帯に持っていこうとは、思っていませんが、こちらのリーズナブルな価格を、それでも高いと思われているクライアントに実態を知ってもらいたいという気持ちが心のどこかにあります。

そして、業界全体を俯瞰することで、自分たちのポジショニングがクリアになり、私たちのセールストークをブラッシュアップするのにも役立てられると思い、真剣にこの本を読んでいます。

本の著者である、竹内 謙礼氏は、昔から、この方の著書を何度も購入しており、楽天市場等で数多くの優秀賞を受賞されている実績のある経営コンサルタントです。今は、日経MJのコーナーもお持ちです。

しばらくは、この本をバイブルのように持ち歩き、読み込もうと思っています。

この本では、ホームページ制作会社、SEO会社、リスティング広告運用会社、人材派遣会社、ネット関連企業、クラウドソーシング、フリーランスなどについて取り扱われていますが、私の本業である、ホームページ制作についてこの本で語られている内容を要約して、私の方でも見解を紹介します。

私の見解については、YouTube動画も作ってみましたので、一番下で紹介します。

「30万円ぐらい払えばいいものができる」というのは昔の話

ざっと読んでいくと以下のような内容が書かれています。

ホームページが世に出始めたのが1990年代の後半、当時、ネットの仕事に関わる人は、変わり者が多かった。

パソコンのオタク、会社で出世街道から外れてしまった人、ネットビジネスで一発逆転を狙う人など、世の中の主流から外れてしまった人が、ネット業界に寄せ集まっていた。

確かにそんな感じでした。汗

おそらくこの時代を生き抜いてきたネット業界の人たちは、「ホームページなんて30万円ぐらい払えばいいものができる」という感覚でいる。

ホームページの制作費の相場が今でも「30万円」という認識を持っている人は意外と多い。

そうですね。このくだり私もホームページ制作会社の社長をしながら、同様の認識を持っていて、目からウロコが落ちました。時代は変わったんだって…

「300万円」でも優秀な人が作れば安い部類

著者は更に次のように続けます。

以前に比べて、仕事の内容は複雑になり、作業量も増えた。

ホームページという仕事は、大手企業の参入によって、相場が上がり、いつの間にか「300万円~500万円ぐらい払わないとまともなホームページはできない」という状況になってしまった。

誰にでもできない仕事だからこそ、その仕事の相場は高騰しており、ホームページの制作費は、20年前に比べて、10倍、20倍の値をつけてしまっている。

ええ~~? 知らなかった。うちの価格20年前とあんまり変わっていないんですけど。涙

「1人月」の価格から相場を読む

1. 「1人月50万円、売上100万円」が相場

また、ホームページ制作会社の経営的な観点で見ると、次のような現実が伺えます。

ネット業界は、中小企業がいまだに多い業界ということもあり、平均して1人月50万円を1人月と考えると、この1人月は会社が支払う人件費であって、利益を乗せていない費用となる。仮に2人月100万円の仕事を請け負った場合、クライアントに請求する金額は、倍の200万円は欲しいところである。

なお、この相場は年々上昇していくことが予想される。

本当にそうなんですよね~ ビジネスで考えるとこの見立ては正しいと思います。私が抜けても動いていく組織を作りたいな~~。

2.100万円のホームページに販促効果は期待できない

そして、100万円をかけてホームページを作っても、本当に思ったように成果が現れてこないという現実が突きつけられます。

10ページ前後のホームページを請け負った場合、発注から完成までだいたい1ヶ月間、1人でこなす仕事量になる。

写真やキャッチコピー、文章はクライアント側が作るという条件付きである。

これを前提で考えた時に、ホームページ制作会社に依頼した際、100万円前後のホームページの制作費の見積もりが出てくるケースが多いのは、「1人月50万円、会社の利益を乗せて100万円」というところからはじき出された数字といえる。

また100万円で制作したホームページは、集客や売上のことはいっさい考えずに作ったものであることも覚悟しなければならない。

痛いところをつかれましたが、概ね同意します。ホームページは作っただけじゃ、機能するところまでいきませんしね。

私の見解

なぜ、ここ数年でホームページの制作費が高くなったのか?
実際にホームページを作っている者としての見解を動画にしましたので、ぜひご覧になってください。

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