YouTube最盛期と思しき、昨今の状況を見ますと、このYouTube人気をなんとか、企業のホームページ戦略に使えないかと考えている企業経営者、もしくは、ホームページ担当の方も多いのではないかと考えます。
このように書いている私も、このYouTubeのトラフィックを、なんとか自社のホームページに引き込むことはできないかと考える者の一人です。
ということでYouTuberにまでなる気は無いけれども、YouTubeに動画をアップして、インターネットでの集客に役立てたいと考えている方のために記事を書いてみることにしました。
自分でもこれから実践しようと考えている戦術になりますので、この記事を見てくださる方のお役に立てればありがたいです。
ということで先に進めましょう。
動画とSEOの関係
それでは、YouTubeの動画をアップするだけで、SEOに役立つか?ということですが、これについては、Googleの担当者画は明確に否定しているようです。
Having a video on your page will absolutely not help you rank better in web search.
Obviously you’re entitled to have your own opinion tho— Gary “鯨理/경리” Illyes (@methode) May 5, 2017
このように明言されています。
その一方で、アメリカの調査会社「Forrester Research(フォレスターリサーチ)」のリサーチによると、動画を有しているウェブページが、動画を持たないウェブページに比べて、約53倍の確率で、検索の上位に表示されているという報告が、2010年に行われています。
SEOラボの動画のSEO効果について
https://seolaboratory.jp/77699/
によれば、直接的なSEO効果は無いにしても、間接的には効果があるのではないかと推測しています。
私もこれに同意です。
以前、私の会社のホームページを高速化しようと思い、Facebookページのプラグインを外したことがありましたが、その後、ランクがぐっと下がったことがあります。
最近のSEOは検索意図に合致しているか? それともオリジナリティを持っているか? ということを重視していると思われますので、競合のホームページとの差別化という意味では、動画を持っているということは、SEO的なメリットがあるだろうと思います。
ただ、コンテンツと何の関係も無い動画だと、逆効果だと思いますので、その動画がユーザーにとってメリットがあり、質の高い動画かどうかが重要ではないかと思います。
YouTube SEO
YouTubeに動画をアップする際に、YouTube内ではどのようにしたら、検索の上位に出てくるかですが、Mozの担当者は次のように語っています。
インプレスのWeb担当者Forumの記事からの引用ですが、
YouTubeのSEOで注力すべき5つの要素と3つの注目ポイント
https://webtan.impress.co.jp/e/2019/04/08/32290
によると、YouTubeに動画をアップする上で、重要なのは、この下の5つの内容になります。
- 動画の再生回数と視聴時間
- 検索者のクエリと一致するキーワードを含むタイトル
- タイトルは短く(50字未満)、説明文に多くのキーワードを含める
- キーワードタグ
- 動画の長さによって、パフォーマンスやランキングが変わってくる
みんなに見られている人気の動画は、上に上がってくるということですね。
当たり前といえば、当たり前ですが、②~④は意識すれば、自分たちでコントール出来ます。
これから動画をアップする際に気をつけようと思います。
そしてここからが記事の本題になります。
動画制作のワークフロー
私も動画を作ろうとは思いますが、どのような内容で動画を作るか? これが一番大変ですね。
内容さえ決まってしまえば、作るのはスキルがあるので、そんなに大変じゃないですが、内容を考えるのが、大変です。
ホームページ制作の世界でも、ページ制作のために、ライティング・編集の重要度が高くなってきていますが、動画の世界でも同じです。
動画のシナリオ、カンペをつくるのが結構骨が折れるところだと思います。
ざっと頭の中で考えてみたのが下記の流れです。
- 簡単なシナリオ(台本)を作る
- カンペを作る
- 機材の設営
- シーンの撮影
- 動画の編集
- 動画のアップロード
- ホームページへの埋め込み
1と2を作れたらあとは、あまり頭を使うところはないので、すっと行けそうです。
YouTuberあたりだと、私の知っている、樺沢紫苑先生あたりは、VLOGというブログをビデオ化したようなスタイルで、いろんな観光地でフリートークのようなスタイルでやっていますが、多分自分は、無理なので、きちんとシナリオ(台本)を作って、カンペを用意して、そして読み上げるスタイルにしようと考えています。
フリートークでかまないで、喋り続けるのはかなり能力か、慣れが必要ですね。
簡単なシナリオ(台本)を作る
簡単なシナリオを作ると言っても、なにか、参考が無いと…
という感じで、探していたら、
誰でもかんたん!動画作りの基本テクニック
おもしろい台本をスムーズに書く方法~文章構成からテンプレート、仕上げまで~
https://basic.system5.jp/archives/372
というところを見つけました。
そこによると、動画の構成は、私たちがよく知っている、起承転結ではなく、能や歌舞伎作品にも使われている伝統的な構成、序・破・急を使うと良いそうです。
もともとは雅楽の曲構成を指しており、「序=ゆっくり太鼓、破=お囃子が参加、急=スピーディな合奏」という展開のこと。
そういえば、エヴァンゲリオンの映画のタイトルって序・破・Qでしたね。この伝統的な構成から来ていたんですね… なんか納得。
もっと分かりやすく、3部構成で、序論(序)・本論(破)・結論(急)で作るのが肝のようです。
なんかこれなら作れそうです。
上記のページでは、シナリオを書くためのワードテンプレートまで、リンクが、紹介されていました。優しいですね。
テンプレートは欲しい方は上のリンクからどうぞ!
私も形から、入ることが多いので、このようなテンプレートがあるだけで、かなり不安が解消されます。
カンペを作る
シナリオが出来たら、カンペを作りましょう。私たちは俳優ではないので、シナリオを覚えるのはかなり難しいと思います。
しかも、それだけをやっているわけではないので、他の仕事の合間に、動画を作るのですから、そんなに時間もかけておられません。
ですから、カンペを作って、撮影の際には、それを読むように
台本が、出来上がれば、あとは細かくパワーポイントを使って、カンペを作り、これで準備が完了です。
機材の設営
ビデオカメラ、三脚、照明、マイクなどを所定の位置に設置して、撮影を行いましょう。
弊社では、人物をグリーンバックで撮影して、後から別のイメージを合成しようと考えています。ビデオカメラは、フルハイで取れれば問題ないと思います。
アマゾンなどを見ると、無メーカーのカメラですが、4K、60FPSのマイク付きカメラが3万円程度で売られていました。国内ブランドにこだわらないのであれば、そのような機材でも良いかと思います。
シーンの撮影
シナリオに沿って、いくつかのシーンに分けて撮影をしていきます。
ワンカメ・ワンカットは難しいと思いますので、いくつかのシーンに分けて撮影を行い、後から編集していきましょう。
イメージカットも撮っておくと、スチル(静止)画像を差し込んでいけるので、動画に変化を加えられます。
動画の編集
動画の編集はかなり時間がかかります。映像だけだとすぐに飽きられてしまうので、シーンごとにタイトルを入れたり、テロップを入れたりして、映像を華やかに演出しましょう。
最近の、動画編集ソフトは、最初から格好いい、いろんなパーツが用意されているので、それを加えていくだけでも、かなり良くなります。
私が、オススメなのは、Fimora 9ですね。初心者向けですが、かなり機能が豊富です。
アドビのクリエティブ・クラウドに入っているので、Premiereなどもインストールできるのですが、編集機能を覚えるのが結構大変なので、初心者でも操作しやすいFimora 9あたりがオススメです。
Fimora 9はレイヤーの機能や、グリーンバックにも対応していて、しっかりとした動画編集の機能がついています。
無料にこだわりたいなら、Windows10であれば、MicroSoftフォトというWindowsアプリでも動画の編集ができます。
動画のアップロード
YouTubeに動画をアップする場合は、GoogleのアカウントでYouTubeにログインします。
この場合は、GoogleのChromeや、Microsoft Edge、Firefoxなどを使って下さい。
その後、画面右上の [動画をアップロード] を選択し、その後の画面で、作成した動画をドラッグ&ドロップすると動画アップロードされます。
これはすごく簡単です。
ホームページへの埋め込み
最後に、ホームページに埋め込みたいYouTubeの動画の[共有]から、[埋め込む]を選択して、右に出てくるコードを貼り付ければ、ホームページの埋め込みが完了します。
コードのwidth=”560″ height=”315″というところが、横幅と高さを決めているので、この比率が崩れないように、自分で好きな大きさに変更して下さい。
昔はYouTubeのコード生成する場面で、横幅を決めると、自動で高さを割り出してくれたのですが、そのような箇所は無くなってしまいました。
これで動画作成から、編集、ホームページの埋め込みまでの作業が完了です。
まとめ
今後さらにホームページでの動画利用は進んでいくと思いますが、周囲の動画のクオリティも高くなっていますので、きちんと鑑賞に耐えられる動画の制作が、YouTubeなどでも浸透していくと考えられます。
そのために、ネットにアップする動画を制作する場合も、きちんとしたシナリオや、編集技術が必要になってきます。
しかし、動画制作の垣根は低くなって、誰でも自分の創造性を世界に発表できる機会が生まれています。
もし、やってみたいという情熱があるならば、臆せずにチャレンジをしてみましょう。
この記事は、私自身が、動画を作るための備忘録として作ったものです。
きちんと調べると、難しいとか自分には無理という思いが減ってきて、やってみようという思いになります。
みなさんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?