最近、SEOに関するウェブセミナーを見ていて、とても気になるキーワードが出てきたので、それについて掘り下げたいと考えています。
そのキーワードとは、マイクロモーメントと呼ばれているものです。
なんでも2015年にGoogleが提唱した概念です。
いつでもどこでも、スマホでインターネットにつながる時代になって、このマイクロモーメントの概念はさらに重要になってくるんじゃないかと思います。
最近、ちまたでは、新聞の部数の減少がかなり危機的になってきて、あの朝日新聞が500万部を切るなんて言われていますが、新聞社もこのマイクロモーメントに対応していく、つまりウェブにシフトを切らないと、もっともっとやばくなるんじゃないかと思います。
ちょっと話しが脱線してしまいました。
私の考えなども吹き出しで紹介していくので気楽に読み進めて下さい。
Googleが提唱するマイクロモーメント
マイクロモーメントとは、2015年にGoogleが提唱した概念で、「人々が何かを欲した瞬間」のことを差します。
Googleの定義では、以下のようになります。
人が「知りたい、行きたい、したい、買いたい」というニーズに基づいた行動をするためにデバイスを使う、意思が高い状態の瞬間。
そして、Googleはマイクロモーメントをビジネスチャンスとして活用するための方法を、以下のように説明しています。
ステップ1 マイクロモーメントが発生するタイミングを見極める
ステップ2 最適な情報を届けるため、サイトのユーザーエクスペリエンスを高める
ステップ3 モバイルが生む価値を測定し、マイクロモーメント活用の最適化を図る
確かに、ネットの情報が、私たちの行動変容につながっている割合は非常に高まっておりますが、これは、今の時代の人々が、スマホでネットに繋がっているということと深く関わっていると思います。
私は、Androidユーザーですが、ウェブブラウザーであるChromeを立ち上げたときも、私が好む情報を峻別して、提供してくれているし、GoogleディスカバーというGoogleのアカウントでの行動履歴から、興味を持ちそうな情報をフィードとして表示させる機能も間違いなく、マイクロモーメントを意識したものでしょう。
Googleは、昨年からGoogleディスカバーに広告を差し込むことも行っており、ここに私たちが広告を出すことも可能です。
このマイクロモーメントは、間違いなく、マーケティング(ビジネス)に直結しています。
本当にこうなってくると新聞とかいらなくなってくるね。情報の鮮度が低すぎるし。
マイクロモーメントとSEO・検索意図
上記のGoogleのページによれば、このマイクロモーメントを見ていくと、4つのモーメントに分類されるそうです。
欲求によって分けられた4つのモーメント
- Want-to-know moments(知りたい)
- Want-to-go moments(行きたい)
- Want-to-do moments(したい)
- Want-to-buy moments(買いたい)
確かに最近のGoogleの検索結果は、モバイルファーストということで、スマートフォンで見られることが前提になっていますし、上位に上がってくるサイトも、同じようなコンテンツのものではなく、上記の4つのモーメントに対応するようなものが、振り分けられられるような格好で表示されていることが多いです。
検索すると、検索結果に、地図や商品のスニペットと呼ばれるパーツが、入ってくるのをご存知だと思いますが、ホームページの種類も、いろいろな種類のものが分散されているのです。
Googleは、検索キーワードの種類によって、検索意図を判断して、それに最適化されたコンテンツを表示する訳です。
ですから今後は、このユーザーの検索意図と、Googleがそれを推測して表示させているコンテンツをきちんと分析して、検索意図に応じたコンテンツで、また他のサイトと、被らないオリジナルのコンテンツを含むものを用意していかないと上位には、表示されなくなります。
私の会社のホームページも、いつの間にか順位が下がってしまったので、コンテンツ内容の方向修正を行っています。
マイクロモーメントとコンテンツマーケティング
こうしてみてくると、マイクロモーメントの普及によって、提供するコンテンツにも、変化が起きる予感はあります。
を読んでいると、
「より優れたコンテンツとSEOの鍵は、人々を4つの重要なモーメントに転向できるようにすることです」
「これらすべてのモーメントを即座に達成する必要はありません。ひとつのモーメントに集中して、あなたが世界一になれるものを判断してください」
と書かれています。
今後のコンテンツは、利用者のカスタマージャーニーでマイクロモーメントを設定して、そのモーメントごとのユーザーの質問に答えることができるコンテンツを、作り上げていくことが重要になってくるでしょう。
そうした、最適化されたコンテンツが、検索結果のみならず、Googleディスカバーなどで、紹介されることで、ホームページに到達してもらえるようになるのだと思います。
ですから、私たちが発信するコンテンツは、マイクロモーメントのニーズに応えるものでなければいけません。
マイクロモーメントをマーケティングに活かす
上記の内容をふまえて、今後、Webでの集客を成功させるには、マイクロモーメントの要望に応えるため、「スピード」「利便性」「直感」の3つの要素を高めていくが重要だと言われています。
人々が、何かをしたいと欲した瞬間、つまり、マイクロモーメントが発生した時に、すぐにスマホで検索して、そこから目的を達成するまでの時間のことを「イミディエシー」と呼びますが、このイミディエシーがどんどんと短くなっているからです。
この要求に対応するためにホームページの表示スピード、使い勝手などの利便性、直感に応えるデザイン性や、美しさ、分かりやすさに拍車をかけなければいけません。
Googleのサーチコンソールに、速度測定の機能がついているのは、そのような意図があるのだと思います。
まとめ
Googleは膨大なデータから、マイクロモーメントという真実の瞬間を見つけて、それを検索結果に反映してきています。
マイクロモーメントとは、
人が「知りたい、行きたい、したい、買いたい」というニーズに基づいた行動をするためにデバイスを使う、意思が高い状態の瞬間。
マイクロモーメントは、細かく以下の4つに分類されます。
Want-to-know moments(知りたい)
Want-to-go moments(行きたい)
Want-to-do moments(したい)
Want-to-buy moments(買いたい)
4つのマイクロモーメントに対して、「スピード」「利便性」「直感」を意識したコンテンツで対応していきましょう。
私たちプレイヤーも、Googleの意図を理解して、最新の動向に対応することが重要だと思います。
以上、今回は、マイクロモーメントについて紹介いたしました。